
昔ながらの和室も、アイデア次第でおしゃれに活かせます
和室を残す?潰す?迷ったら読む前に知っておきたいこと
「和室が古くて使いづらい」「フローリングにしてしまおうか…」と、和室をリフォームする際に悩む方は多いのではないでしょうか。
確かに、現代の暮らしに合わせて洋室化するのは一つの選択肢です。ですが、少し待ってください。「和モダン」というスタイルを取り入れることで、和室は“潰す”のではなく“活かす”こともできるのです。
今回は、和室を残すかどうか迷っている方に向けて、「和モダン」という選択肢を軸に、具体的な活かし方を5つご紹介します。
和室リフォームの3つの選択肢
和室をどう扱うかは、大きく次の3つに分かれます。
- ① 洋室化:完全にフローリングや洋間にリフォームする
- ② 和室再生:昔ながらの和室として畳・襖を交換する
- ③ 和モダン化:和の要素を活かしつつ、現代の感性にマッチさせる
今回おすすめしたいのは、③の「和モダン化」。この方法なら、「使いづらさ」を解消しながら、和室ならではの魅力を残すことができます。
和モダンに活かす方法5選
活かし方①:壁紙と照明で“和の雰囲気”を演出
和室の壁を本格的な塗り壁にしなくても、塗り壁風クロス+間接照明の組み合わせで落ち着いた雰囲気に早変わり。天井に木目クロスを貼れば、より高級感のある「和モダン」な空間に仕上がります。
活かし方②:畳を琉球畳やグレー系カラーに
昔ながらの縁あり畳を、縁なしの琉球畳(市松模様)やグレー・ブラウン系のカラー畳に変えるだけで、一気に今風の印象に。洋室とも調和しやすく、和室の孤立感が解消されます。
活かし方③:押入れをワークスペースや飾り棚に
使われなくなった押入れを思い切って改造。奥行きを活かしてデスクスペースにすることで、在宅ワークにも対応。浅く改造すれば、花やアートを飾る「見せる収納」にも変身します。
活かし方④:障子や襖をアップデート
障子紙や襖を張り替えるだけでも印象は変わりますが、格子入りガラス+障子風フィルムや、和紙柄のクロスを使った建具に替えると、柔らかさを残しつつモダンに変身。採光性もアップします。
活かし方⑤:床の間をアートスペースに活用
床の間を「使い道がない」と思っていませんか?今は飾り棚や間接照明付きのギャラリースペースとしてアレンジされることも増えています。季節の花や和小物を飾るだけで、住まいに彩りが生まれます。
和室を潰す前に知っておきたい注意点
「どうせ使わないから潰そう」と安易に判断すると、以下のような後悔につながることがあります。
- 一度潰すと、元に戻すのは高コスト(段差・断熱・天井構造など)
- 将来、家族構成の変化に柔軟に対応しにくい(寝室・仏間など)
- 来客・法事・子育てなど、想定外の用途で必要になるケースも
また、和室の多用途性や吸音性・調湿性など、機能的な魅力も見逃せません。
詳しくは以下の記事も参考にしてください:
▶ 令和の和室リバイバル|洋室から和室に戻す理由と新しい暮らし方
まとめ:潰すかどうか悩んだら、和モダンという選択肢を
和室は「古い」「使いにくい」というイメージがあるかもしれませんが、少しの工夫で現代的な“和モダン空間”へと生まれ変わらせることができます。
完全に潰すかどうかを決める前に、一度「活かす」方向も検討してみませんか?
当社では、和室の一部だけの改修や和モダン化リフォームも承っております。ぜひお気軽にご相談ください。