50代から考える!老後を見据えたバリアフリーリフォーム

50代から考える!老後を見据えたバリアフリーリフォーム

「まだ元気だから大丈夫」と思っていても、将来の介護や転倒リスクは誰にでも訪れる可能性があります。50代の今だからこそ、無理のないタイミングで自宅を少しずつバリアフリー化しておくことで、安心して長く住み続けられます。

 

なぜ50代からの備えが大切なのか

高齢者の住宅内事故の多くは、段差のつまずきや浴室での転倒、寒暖差によるヒートショックです。👉 高齢社会白書(住宅内事故)
60代から70代になると体力や筋力が低下し、ケガをすると長期入院が必要になる場合も。50代のうちから備えておけば、工事費の分割負担や補助金の活用がしやすく、暮らしながら計画的に進められます。

 

将来を見据えたバリアフリーの基本ポイント

段差の解消

室内の段差はわずか数センチでもつまずきの原因に。和室と廊下の敷居段差をなくす、玄関にスロープを付けるなどで安全性が上がります。

 

手すりの設置

階段・廊下・トイレ・浴室に手すりをつけるだけで、歩行の補助だけでなく転倒のリスクを減らせます。自分に合わせた高さ・位置を専門家に相談しましょう。

 

トイレ・浴室の安全性

浴室やトイレは滑りやすく、事故が多い場所です。滑りにくい床材へ変更したり、浴室暖房機でヒートショックを防ぐ設備を検討してみてください。

 

引き戸・スロープ・滑りにくい床材

扉は引き戸に替えると車椅子や杖でも通りやすくなります。滑りにくいフローリング材やスロープを併用することで、移動がより安全になります。

 

工事のタイミングと費用感

段差解消や手すり設置は数万円〜数十万円で施工できることが多く、大がかりな工事を避けて分割で進める人もいます。特に屋内は家具移動などが発生するため、体力的にも余裕のある50代から準備するのがおすすめです。

 

活用できる補助金や控除制度

要介護認定前でも、自治体によっては「高齢者等住宅改修補助制度」や「バリアフリー改修の住宅ローン控除」などを利用できる場合があります。

👉 住宅リフォームガイドブック(バリアフリー改修)

各市区町村の窓口や信頼できるリフォーム会社に相談して、最新の制度を確認してみましょう。

 

訪問販売・押し売りへの注意

「老後が不安でしょう?」とあおり、高額な工事を契約させる業者もいます。複数の業者で相見積を取り、工事内容や保証内容をしっかり確認してから契約することが大切です。

 

まとめ:安心の老後を50代から

将来を見据えたバリアフリーリフォームは、住み慣れた自宅で安全に暮らし続けるための備えです。元気なうちに段階的に準備して、家族の負担を減らしましょう。