令和の和室リバイバル|洋室から和室に戻す理由と新しい暮らし方
最近、リビングや一室を洋室から和室に戻すリフォームを考える方が増えています。 一度は「和室は使いにくい」として洋室化が進みましたが、 暮らし方が多様化した今だからこそ、和室の魅力が見直されています。
前回記事のおさらい:なぜ今、和室が見直されているのか
以前に公開した記事では、和室には「くつろぎ」「多用途」「日本らしさを感じられる」という大きな魅力があることを解説しました。 和室は布団を敷けば寝室に、ちゃぶ台を置けば団らんの場に変わり、客間にも子ども部屋にも柔軟に活用できます。
今回はその魅力を踏まえ、「令和の暮らしに合う新しい和室のあり方」をさらに深掘りしてみましょう。
洋室から和室へ戻す人が増えている背景
① 在宅ワークで変わる空間の使い方
近年の在宅ワーク普及により、家の中で「気分を切り替えられる部屋」が求められています。 フローリングでは味わえない畳の上の心地よさが、仕事と生活のメリハリを生んでいます。
② 家族との時間を大切にできる空間
布団を敷けばゴロンとお昼寝、ちゃぶ台を囲んでお茶を飲む…。 家族や子どもとのスキンシップが自然と生まれるのが和室の魅力です。
③ 心と体を整える“畳文化”
和室の魅力の中心は“畳”にあります。 最近の調査でも、畳には以下のような多彩なメリットが知られています。
和室の魅力は“畳”にあり!改めて知っておきたいメリット
和室が見直される最大の理由は、畳の多機能さと快適性にあります。…

優れた吸放湿性で夏涼しく冬暖かい
畳は室内の湿度を調整する天然の調湿材。夏は余分な湿気を吸収し、冬は乾燥を防ぐので、エアコンの効率もアップします。
リラックス&集中力UPの効果
い草の香りには森林浴に似たリラックス効果があり、子どもの集中力を高める作用も注目されています。
睡眠の質を高める安眠効果
畳の程よい弾力と香りは、布団を敷いたときの安眠をサポートします。体の負担を減らせるので高齢世帯にもおすすめです。
マンションでも嬉しい吸音・遮音性
畳は足音や物音を和らげ、集合住宅でも階下への音漏れを抑えます。 子どもやペットの生活音が気になるご家庭にも最適です。
弾力性と衝撃吸収で子どもにも安心
赤ちゃんのハイハイやつかまり立ちの時期にも、畳なら安心。 万一の転倒時も衝撃を吸収してくれます。
空気清浄&抗菌性で健康的に
空気中の有害物質を吸着してくれる働きがあり、さらにダニ・カビの発生を抑える抗菌性も備わっています。
色あせにくく掃除もしやすい
和紙畳や樹脂畳などの新素材は、色あせしにくく水拭きもOK。 お掃除のしやすさも現代の暮らしにフィットします。
👉 畳のメリットをもっと知る(https://www.tatami.in/merit/)
現代の和室は進化している
モダン和室のデザイン事例
縁なしの琉球畳を敷いたり、障子の代わりにガラス間仕切りを採用するなど、 和室は「古い」から「おしゃれ」へと進化しています。
おしゃれ和室を作るポイント
- グレーやブラウン系の畳で洋室とも調和
- 和モダンな襖やクロスで個性をプラス
- 床の間を飾り棚にして小物や花を楽しむ
和室リフォームで気を付けたいポイント
畳の厚みで床の高さが変わるので段差対策は必須です。 冷暖房効率を上げるため、気密性を考慮した襖や障子選びも大切です。 賃貸なら置き畳やユニット畳で簡単に雰囲気を取り入れる方法もあります。
まとめ:日本らしいくつろぎを暮らしに
忙しい現代だからこそ、和室がもたらす“余白”が見直されています。 洋室から和室へ戻す選択は、暮らしに新しい豊かさを取り戻す一歩です。 あなたの家にも、もう一度畳のある暮らしを取り入れてみませんか?